酪農家の一日:一番大変な仕事とは?【南信酪農協の生産者さんのお話】牛乳消費地交流会②

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7月15日に、名古屋センターで行われた牛乳消費地交流会に参加してきました。

 

 

前回の記事はこちらです

http://mayu-seikatu.com/?p=5

生活クラブの牛乳は低温殺菌牛乳ではなかった?!

【新生酪農さんのお話]

 

 

さて、前回の続きです。

 

新生酪農(株)安曇野工場さんのお話が終わり、次は南信酪農協の生産者さんのお話を伺いました。

 

 

 

酪農家の一日

 

 

 

まずは酪農のお仕事の一日のタイムスケジュールです。

お話を伺った南信酪農協の生産者さんの家では

 

●AM6:00~ ・・・搾乳

●PM5:00~6:00 ・・・搾乳

 

というタイムスケジュールで搾乳をしているそうです。

 

 

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搾乳と搾乳の間がこんなに時間が空いているのはちゃんと理由があります。

なぜなら、1回搾乳したら12時間はあけないと満足に搾乳ができないからです。

それで、朝搾乳したら、次の搾乳は夕方になってしまうんですね。

 

前回でも少し触れたように、菌の少ない牛乳を生産するために、搾乳前にタオルで乳頭をキレイに拭くなど、衛生状態にもとても気をつかっているみたいです。

ちなみにこの時に使うタオルを以前、生活クラブの組合員から集めて生産者さんにお渡したこともあるそうです。

 

さて、朝搾乳して、夕方搾乳するまでかなり時間が空いてるから結構余裕があるお仕事なんじゃ?

 

と思いきや・・・

 

これが全然ヒマじゃないんです!!

 

そう、酪農の仕事は牛乳搾りだけではありません!

 

牛舎の掃除や餌やりはもちろんですが、日中のお仕事で一番時間をかけるのは、乳牛の飼料、つまり牛さんのエサであるデントコーンの栽培。

 

 

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デントコーンとは、トウモロコシの一種ですが、通常は食用にせず、主に家畜用の飼料やコーンスターチの原料として使用されるトウモロコシです。

トウモロコシを栽培するわけですから、やっていることは農業と同じですよね。

 

つまり酪農家の方のお仕事は、牛のお世話もしつつ同時に農業もするという、とっても大変&忙しいお仕事なんですね。

 

さらに、私が生産者さんからお話を聞くまで想像できなかった、とっても大切で大変なお仕事があります。

 

 

一番の仕事は牛の出産

 

 

ちなみにお話を伺った南信酪農協の生産者さん方が飼われている牛は乳用牛です。

乳用牛(乳牛)とは、家畜化された牛のうち、特に乳の出る量が多くなるように品種改良された牛のことです。

乳牛の種類にはホルスタイン種やジャージー種、エアシャー種などがあり、日本でもっとも飼われている乳牛はホルスタイン種だそうです。

(南信酪農協の生産者さん方が飼われていたのは確かホルスタイン種だったと思いますが・・・ちょっとうろ覚えですみません。)

 

乳牛というのは、何もしなくても常に牛乳でてそうなイメージがありますが、人間と同じで、子牛を妊娠・出産したあとでないとお乳がでないのです。

乳牛は生まれて24ヶ月~34ヶ月で妊娠・出産が可能とのこと。なので牛乳を生産するために、妊娠可能になると、人口受精で妊娠させます。

 

というわけで、必然的に多くなるのは牛の出産。

 

この牛の出産ですが、なんと年間100頭もあるそうです。

 

平均すると3日に1回のお産になりますが、お隣の酪農家さんの乳牛の出産も手伝ったりするため、実際は2日に1回くらいのお産があるとか。

 

さらに「平均」すると2日に1回のお産ですが、出産が重なることもあるわけで、1日に2回出産があることもあるそうです。

 

よくよく考えてみれば、牛は子牛を生まなきゃお乳がでないんだし、牛乳を生産する以上は出産が多くなるのは当たり前のことなのですが、生産者さんのお話を聞くまでこのことに全く気づきませんでした・・・

 

しかもお産は昼夜関係なし。

通常の問題ないお産なら、そっと見守ることも多いそうですが

ちょっと介助が要りそうなお産だと、近くでずっと見守っていないといけません。

 

毎日の搾乳&牛舎のお掃除、乳牛のお世話、飼料作りに加えてさらにいつあるかわからない牛の出産。

 

当然お休みは無いに等しく、家族で旅行もろくに行けないそう。

 

酪農の仕事は、私が想像していたよりもとっても忙しくてハードなお仕事だったのです。

 

 

お恥ずかしながら、生産者さんのお話を聞くまで、実際に乳牛がどういう風に飼われて、酪農家さんがどういうお仕事をしているのか、全然知りませんでした。

 

こうやって酪農家の方々ががんばって生産してくれている牛乳なので、大事に飲まないといけないな・・・と思いました。

 

そして牛乳を私達に提供してくれている牛さん。

 

ちなみに乳牛から一日に出る乳量は25リットル~30リットルくらいですが、その中から子牛が飲めるミルクは10リットル。

牛乳は本来、子牛が飲むものですが、それを私達はおすそ分けしてもらっているんですね。

 

そういう意味でも、牛乳が飲めることを当たり前と思わず、もっと感謝しないとな~

と感じました。

 

 

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さて、生産者さんのお話・質疑応答も終わり、その次には牛乳にまつわるクイズがありました。

子供達も多かったので、結構盛り上がってました♪

 

そのあとはお楽しみの試食タイム♪

生活クラブのパスチャライズド牛乳を使ったお料理やお菓子の試食です。

 

次回はその模様をお伝えしようと思います。

 

>>次の記事はこちら

→美味しい牛乳を使った料理と、美味しいデザートの試食付きの交流会。

牛乳消費地交流会③

http://mayu-seikatu.com/?p=83



➡ 詳しくはこちら→安心食材お届け生活クラブ



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