わさびの真実・・ほとんどのわさびは西洋ワサビ?和高スパイス生産者交流会②
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9月18日に、野並にある生活クラブの名古屋センターで行われた、和高スパイスさんの生産者交流会に参加してきました。
前回の記事はこちら
↓
http://mayu-seikatu.com/?p=195
簡単な本格インドカレーの作り方♪
和高スパイス生産者交流会①
本格インドカレーの仕込みも終わり、あとは一時間煮込むだけ。
ここで和高スパイスさんからいろいろとお話を聞くことができました。
まずはスパイスのお話です。
安心して使えるスパイスとは?
生活クラブの消費材として取り組んでいる和高スパイスさんのスパイスは、全て生活クラブだけのオリジナル消費材です。
安心して使うことのできるスパイスを提供してくださっています。
では、安心して使うことのできるスパイスとは、どんなものなのでしょうか?
そのひとつに
合成添加物が使われていない
ということがあげられます。
スパイスの原料は全て植物です。
スパイスは腐るものではないので、それ自体に添加物を入れる必要は本来ありません
しかし、スパイスを使ったもの、例えば豆板醤とかソースとか、スパイス関連商品には添加物が使われている可能性が非常に高いのです。
その一例として、「わさび」が挙げられます。
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日本のチューブわさびのほとんどは西洋ワサビだった?
わさびはもともと、辛味成分の持続が少ないのが特徴である、日本の香辛料です。
皆さんもご存知だと思いますが、わさびって食べたとたんにツーンとした辛さは感じますが、それはずっとは続かないですよね?
わさびの辛味成分は、すりおろされる課程で酸素に触れることによって、わさびの細胞の中にある辛味成分を作る酵素と反応し、はじめて辛味成分が作られるのです。
そのため、わさびをすりおろしてすぐ食べると、辛味は感じません。
わさびをすりおろしてから3~4分たたないと、辛味を感じることができないのです。
そしてその辛味は、時間がたつとまた無くなっていってしまいます。
その辛味成分を安定させるためには、やはり添加物が必要になってくるわけです。
さらに日本で市販で出回っているチューブわさびのほとんどは、本わさびではなく、西洋ワサビが使われています。
西洋ワサビとはホースラディッシュのことで、わさび大根とも呼ばれます。
ホースラディッシュといえば、ローストビーフの付け合せとして有名ですよね。
西洋ワサビは栽培が非常に簡単で、しかもサイズも大きいので安価にワサビをつくることができます。そのため西洋ワサビを加工していわゆる「わさび」として売られているのです。
もちろん西洋ワサビが悪いわけではありません。
ただ、西洋ワサビを、日本のわさびに似せようとすると、必然的に添加物が必要になってくるのです。
西洋ワサビの色は、白です。
対して、日本のわさびの色は緑色です。
西洋ワサビを日本人に馴染み深いわさびとして売るには、緑色で着色しないといけません。
さらにチューブわさびですと、通常は常温で1年間くらいもつようにしてあります。
繊細な辛味成分を常温で安定させるためには、さまざまな添加物が必要になってきます。
着色料や保存料・・・チューブわさびは便利ですが、たくさんの添加物が使われているのです。
今回はじめてこの話を聞いたのですが、とってもびっくりしました。
チューブわさびといえば、常温で1年間くらいもつのが普通だと思っていたので・・・。
ちなみに和高スパイスさんでも、チューブわさびは売られていますが、ホースラディッシュではなくて本わさびを使用、さらに添加物は極力少なくしてあります。
そのため常温ではなくて、封を切る前から冷蔵保管が必要で、さらに賞味期限は3ヶ月ほどとなっています。
私は和高スパイスさんのチューブわさびを使用しているのですが、正直最初は常温保存でないことにびっくりしていました。
でもお話を聞いていると、逆に常温保存できること自体が普通ではない、ということを知りました。
わさびって、正直言って毎日食べるものではないし、脇役的な感じで今まで良く知ろうとも思わなかったのですが、わさびひとつとっても、こういう風に生産者さんのお話を聞くと今まで知らなかったこと事実がいろいろあるんだな~と思いました。
日本で一番美味しいわさび?!
ちなみに、和高スパイスさんが「日本でいちばん美味しいわさび」と自負している消費材があります。
それが「冷凍わさび」です。
その理由は、長野県産の沢わさびを使用。
さらにそのわさびのおろしたてを、そのまま小袋に入れて冷凍してあるからです。
そのため、添加物はいっさい無し。
そりゃあおいしいはずですよね~
私はいつもチューブわさびばかり買っていて、この冷凍わさびを買ったことがなかったのですが、この話を聞いて次回は冷凍わさびを買おうと思いました。
チューブわさびは賞味期限が短いのですが、わりとたくさん入っているため今までなかなか使い切れなかったんです・・・
でも冷凍わさびなら、小袋に入っているし、使いたいとき使いたい量だけだせばいいし、チューブよりも冷凍わさびのほうが使い勝手というか、もったいないことにならずに最後まで使いきれるかと。
チューブわさびのほうが使い勝手がいいかな、と思って今までチューブわさびのほうを買っていたのですが、逆に冷凍わさびのほうが使い勝手がよさそうです。
このわさびのお話をされているときに、和高スパイスさんが印象的な言葉を言われました。
「生活クラブだから冷凍わさびが許される。普通に流通させようと思うと多分冷凍わさびは許されない」
添加物が無いほうがおいしくなるというのは、メーカー側もわかっている。
でも消費者は、安くて、しかも便利なものを求めている。
というか、安くて便利じゃないと売れない。
だからこそ生まれたのが、ホースラディッシュを原料とした、添加物が多く使われている市販のチューブわさびであって、和高スパイスさんの作っている冷凍わさびは、一般の市場には出すことはできないんでしょうね・・・。
このお話を聞いて、なんだか考えさせられました。
添加物は良くないけど、結局私達がそれを求めてしまっているから、こんなに市販のものにたくさん添加物が使われているんだと。
便利さも安さも捨てがたいけれど、それでも安全を優先させることも大事なんだな、と思いました。
このほかにも、たくさんためになるお話を聞くことができました。
そうこうしているうちに1時間がたち、そろそろインドカレーが出来上がってきました♪
つぎは試食の様子を書きたいと思います♪
>>次の記事はこちら
→簡単で美味しいインド風カレーの試食♪
和高スパイス生産者交流会③