生活クラブの放射能の自主基準が独自に決められている3つの理由
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最近は、以前に比べるとあまり話題にならなくなってきましたが、やっぱり気になるのは、食品の放射能問題。
特に小さい子どもがいる家庭では、気になりますよね。
小さい子どもは、大人よりも放射能の影響を受けやすいといわれています。
せめて子どもだけにでも、安全な食品を与えてあげたい。
東日本の食品は買わない、という選択肢もあるかもしれません。
でも、住んでいる地域や、その他いろいろな理由によって、その選択肢を選ぶことができないご家庭の方が多いのではないでしょうか?
こうなると、気になってくるのは放射能の基準値。
国ではもちろん基準値が決められていて、その基準値を超えるものに関しては出荷制限がかけられているようです。
でも、国が決めた基準値で本当に大丈夫なのだろうか?
こういう心配をされている方も多いと思います。
では、生活クラブの放射能の自主基準値はどうなっているのでしょうか?
生活クラブの放射能の自主基準は、国で決められている基準よりもさらに厳しい、独自の基準が定められていることをご存知でしたか?
生活クラブの独自の厳しい基準
生活クラブの放射能の自主基準は、国で決められている基準よりもさらに厳しい、独自の基準が定められています。
牛乳や、乳幼児食品などでは、国の基準値の5分の1の基準値を独自に定めるなど、かなり厳しい基準となっています。
では、なせ生活クラブでは、放射能の自主基準が独自に決められているのでしょうか?
それには、実は3つの理由があります。
生活クラブの放射能の自主基準が定められている3つの理由
理由1、厳しい自主基準だが、それが実現可能な基準だから。
国の基準よりも厳しい自主基準をあえてもうけてありますが、それはできもしないのに理想を追い求めた基準値を設定しているわけではありません。十分実現可能な基準だから、独自の基準を定めているのです。
生活クラブでは、扱っている食品の放射能検査を実施しています。2013年9月までの検査件数は4万9000件以上になりますが、その積み上げてきた実績をもとに、実現可能である、ということで、独自の基準が定められたのです。
理由2、内部被爆と外部被爆の両方を考慮しているため。
国が定めた基準値は、内部被爆のみを考慮して定められています。
しかし、生活クラブでは、外部被爆も考慮するべき、と考え、国の基準値よりも低く基準を定めています。
国が、年間1ミリシーベルト未満、とする被爆量の限度を、内部被爆と外部被爆の両方で半分ずつ割り当てる考え方で、食品の摂取量などに応じて独自の自主基準値を設定しました。
主食であるお米をはじめ、牛乳や卵、肉類などの、特に食べる回数や量が多い食品は、基準を低くするべき、と考えて数値が設定してあります。
理由3、生産者の方の協力が得られたため。
生活クラブの放射能の自主検査がなぜ実現したのか?それは検体の提供や、情報の公開の合意など、生産者の方の協力のおかげです。
今後、基準値を超えた消費材は供給を停止し、生産者の方とともに、どうしたら放射能を低減できるのか?の協議を進めます。
しかし、供給を停止すると、生産者の方の打撃も大きいです。生産者の方が悪いわけではないのに・・・
そのため、生活クラブでは「放射能汚染に立ち向かう生産者を支援する基金」が設立されました。
生活クラブが独自の厳しい自主基準をもてるのも、検査をできるのも、生産者の方達の協力のおかげ。そのために補償のしくみも作られています。
組合員の声が反映されているから。
生活クラブの放射能の自主基準が独自に定められている3つの理由を書きましたが、その大前提として「組合員の声が反映されているから」ということがあると思います。
あのチェルノブイリの事故のときも、生活クラブは独自に基準を決めていたそうです。
組合員が主体となっている。組合員の声がきちんと届いている。
生協はたくさんあるけれど、こんなに組合員主体の生協も珍しいと思います。
添加物に厳しいだけでなく、放射能の自主基準も独自に定められていて、やっぱり生活クラブは安心して利用できる生協だな、と感じます。