【生活クラブ用語】消費材
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「生協」といえば、全国的なものでいえばパルシステムだのコープデリだの、私の住んでいる名古屋のローカルな生協といえば、めいきん生協、あいち生協など・・・いろんな生協がありますよね。
これらは全て「生協」なので、全て元の団体が同じなのかと思いきや、実は全然違います。
ひとつひとつ全く違う団体なのです。
その中でも「生活クラブ」はわりと独特な生協で、生活クラブならではの用語もいろいろとあります。
その中でも一番特徴的なのが「消費材」という用語です。
消費材とは?
生活クラブでは、通常「商品」と呼ぶものを「消費材」という風に呼んでいます。
つまり生活クラブで売られている卵とか牛乳とかお肉とかお魚とか野菜とかお米とか冷凍食品とか、そのほかいろいろなものは全て「商品」ではなく、「消費材」と呼ばれているのです。
ではなぜ商品のことを、生活クラブでは消費材と呼ぶのでしょうか?
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普通のスーパーマーケットなどのお店では、お店に並べられているのは「商品」です。
商品は、製造や流通・売り手の都合を最優先にしてつくられています。
食べる側のことも考えてはいるだろうけれど、「本当に」食べる側のことを真剣に考えてつくられたものではありません。
対して生活クラブは、私たち生活者の「本当の」安全・健康・環境を第一に考え、売るためにつくられた「商品」の問題点を見直し、信頼のおける生産者を探し出し、自分たちが本当に納得し、安心して食べることのできる食品作りにとりくんできました。
でも、そういう「本当に安全なもの」を作ろうとすると、どうしても一般の流通経路(普通のスーパーなど)で売るのは難しくなってきます。なぜなら、消費者には「本当に安全なもの」を求める人たちも確かに存在しますが、「安くて便利なもの」を求める人たちもたくさんいるからです。
「本当に安全なもの」はどうしても価格が高くなってしまったり、賞味期限が短くなってしまったりするので、それを一般の流通経路で売るのはどうしても難しくなってしまいます。
そこで生活クラブでは組合員に対して本当に安全なものを、より安く提供するために、利益をあまりのせない価格設定にしているのです。
なぜ生活クラブでは「商品」のことを「消費材」とよぶのか。
それはここに答えがあります。
すなわち生活クラブでは、扱っている食品や雑貨は売買によって得る利益を目的とした「商品」ではなく、組合員が「消費」するものであることから、「商品」ではなく、「消費材」と呼んでいるのです。
そして、「消費材」には、食の安全のみでなく、環境への配慮など、生活クラブがめざすサスティナブル(持続可能)な社会への思いが込められているのです。